電子書籍業界に足りないのは、もっと大きい端末だ
AmazonのKindleが発売されたことで、長らく「来る来る詐欺」状態だった日本にも、とうとう電子書籍元年が到来しました。
Kindleストアの立ち上がり自体は品揃え的にも金額的にも「普通!」でしたが、主力プレイヤーが出揃ったということで、様子見で膠着した状況も変わって・・・くれるといいですね。
早速購入してみて各端末で読んでみています。以前購入したもののホコリを被っているkoboを含めて、種類的には一通りの電子書籍端末を試しましたが、何かまだかなり物足りない。もちろん品揃えが物足りないのは確実ですが、端末も足りてません。
今回はその辺りを絵で描いてみました。Googleドライブの「図形描画」の練習ついでだったので、異様に時間がかかってしまった。
リアル本の分布
リアル本の分布はこんな感じじゃないでしょうか。
文庫本とマンガはどちらも前から後ろへ順番に読んでいくという点で似ています。マンガの方が読み進むスピードが早いので、若干右寄りかな〜という位の差。
辞書は大雑把にくくってしまいましたが、百科事典やリファレンス本なんかもここに入る気持ちです。
左上エリアに当てはまるものが思いつかなかったので、とりあえず絵本が入りました。雑誌がざっくりしすぎている気がしますが、大抵の雑誌は大判で流し読み向き・・・ですよね?
電子書籍端末の分布
対して、電子書籍を読む端末側の分布はこんな感じ。分布というか守備範囲。
Kindle PaperwhiteやkoboなどのE-Ink系電子ブックリーダーはランダムアクセスが致命的に苦手なのとサイズが小さめなので、左下エリアに特化。
タブレットは比較的大きいですが、一般的な雑誌や大判のリファレンス本を表示するにはまだまだ小さい。あと、雑誌をペラペラめくる感じを出すにはまだまだパワー不足。
スマートフォンは片手で気軽に扱えるけど、画面サイズ的に用途は限定されそう。少なくともePubのようにリサイズしてくれないと目の負担がやばい。
重ねてみる
重ね合わせるとこんな感じ。どう考えてもまともに雑誌を表示できるサイズの端末が足りていません。タブレットが大型化して13インチとかになるかもしれませんが、単純にiPadを13インチにしても重すぎますし、コストも相当かかりそうです。少なくとも、雑誌のように気軽には扱えないんだろうなあ。
いずれ技術革新が進んで丸められる画面が実用化されたりするんでしょうか。